本当に物理系東大入試は簡単か?

大学院試情報

前の投稿で書いたように、「物理系の東京大学大学院生になることは、東京大学理科一類に合格するよりも簡単だとは思います。」

 しかし、院試を甘く見てはいけません。大学院入試には、大学受験にはない困難がいくつかあるからです。

卒業研究

 四年生になると卒研配属する大学があります。すると卒業研究と平行して院試の勉強をしなくてはなりません。研究室によりバラつきはありますが、両立するのは、なかなか大変です。きちんと自分の進路と勉強プランを考えなくてはなりません。

情報

 大学院入試は、大学入試と異なり情報が極めて少なく感じます。いや、むしろ様々な信頼性のないたくさんの情報がとびっかっています。そのため情報収集が合否の鍵を握ると言っても過言ではありません。院試の情報収集で重要なのは、
 1、いつから勉強を始めればよいのか?
 2、どのような受験科目があるのか?
 3、大学院ではどのようなことをやるのか?研究室の雰囲気は?その先の進路は?
 4、願書配布、願書提出、試験日はいつなのか?
 5、どのように勉強するのか?
 6、過去問の答え。
 7、他人から見た自分の学力。
大学受験では、すべて予備校、塾などがやってくれることを自分でしなくてはいけません。
そして、受験生にとって重要な情報源のひとつが自大学院の先輩方、あるいは自分の行きたい大学院の先輩方になります。まず、自大学院を受けるのであれば大幅な受験科目の変更が行われない限りこれほど有力な情報源はありません。なぜなら、自分と同じ環境で大学院試験を突破された先輩方たちなのですから。しかし、それでも情報収集には注意が必要です。

 

学習計画のプランを立てる

 情報収集を終えたら次に学習計画のプラン立てなくてはなりません。これも収集した情報をもとに、自分で行います。

たとえば、「院試なんて一ヶ月前(人によっては三日前)からやれば大丈夫。俺は、それでも受かったから。」とか言う人がいたとします。

それは、

○○大学大学院の○○研究科○○専攻なら受かるという意味なのか?
○○大学大学院の○○研究科なら受かるという意味なのか?
○○大学大学院なら受かると意味なのか?
自分の大学院なら受かると意味なのか?

しっかり確かめなくてはいけません。また、その言葉の信憑性も確かめなくてはいけません。極端なことを言えば、その先輩はたまたま受かったのかもしれませんし。勉強の効率が極めて優れていたのかも知れません。
次に、その人の学部時代の学力を予測し今の自分の学力と比較しなくてはいけません。あまりにも学力がかけ離れていると先輩の例が役に立たなくなっていきます。

まとめ

 まとめると院試では、自分で情報を収集し自分にあった学習プランを立てなくてはいけません。これは、大学入試より大学院入試の方が大変な点だと思います。たいていの人は、大学院入試のテスト問題の内容にとらわれていますが必ずしもそれだけではない。と言うことです。
以上のこと(大学入試では予備校が与えてくれる)をクリアすれば

「物理系の東京大学大学院生になることは、東京大学理科一類に合格するよりも簡単だ。」と自信を持って言えます。

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