情報学環・学際情報学府って?
情報学環・学際情報学府とは、教員が所属する研究組織「情報学環」と大学院課程が所属する教育組織「学際情報学府」が組み合わさったちょっと変わった組織です。
教員も学生もいろんな分野の人を集めて、2つ以上の研究分野の架け橋となるような学際的な研究をめざしており、極端な話「理科三類に入らなくても医学部の教員から指導してもらえるチャンス」に簡単に辿り着ける場所です。
また、「学部がない大学院」です。そのため、内部進学者は20〜30%程度で、「外部生」「社会人」「留学生」がめちゃめちゃ多く、本来、外部生が抱くはずのアウェイ感が一切ありません。
以下、ここでは大学院生活にフォーカスした「学際情報学府」(以下、学府)に限ってお話しします。
学府には6つのコースがあり、「情報」をめぐる周辺学問が細分化されています。まずは各コースHPの説明文の抜粋を読み、イメージを持っていただけると嬉しいです。
なんとなく、学府は学問分野にも人にも開けた場所であるということが伝わったでしょうか。
ただ、他の大学院同様に、院試情報の入手が困難であることには変わりありません。
なので、このブログでは皆さんが気になっているであろう入試方法とそのTIPやリアルな声をお伝えいたします!
入試ガイド
夏季入試と冬季入試があります。
(先端表現情報学コースは、令和8(2026)年度修⼠課程⼊試は夏季のみ実施)
倍率
- 修士入学試験の倍率は年々上がっています:
3.41(2022年度)→3.71(2023年度)→4.41(2024年度) - 男女比もほぼ半々です:
56 : 44(2022年度)→54 : 46(2023年度)→52 : 48(2024年度) - 社会人の割合も上昇傾向にあり、2024年度は4分の1を占めています。
- 入学者の3割が博士課程へ進学、6割が就職しています。
試験内容(夏季)
- 一次試験で研究計画書、小論文、英語の外部試験スコア(TOEIC/TOEFL/IELTS)、卒論を提出。
- 社会情報コースは卒論の提出なし
- 総合分析情報学コースと生物統計情報学コースは筆記試験も実施
- 二次試験で面接。(ここ数年はzoomにて1対3で質疑応答)
- 最初の7分間で自分の研究について説明し、その後教授から10分ずつ質疑応答。かなり正確にタイムマネジメントされており、説明途中だとしても7分経過したら切られるので注意です!
英語はTOEIC700点が足切りと言われています。
※あくまで足切り材料でしかない印象を受けました。
一次試験でとにかく大事なのは研究計画書の質です!
「先行研究をしっかり読んでいるか」と「実現可能か」がメインだと感じました。
「事前訪問の有無は合格には関係ない」とは言われていますが、可能であれば、春のうちに教授と相談したり先輩から研究計画書を入手するとやりやすいと思います。
※合格者の研究計画書を入手すること、添削してもらうことは公にはNGですので研究室へのお問い合わせはお控えください。
面接練習、必須です!
面接時に資料の提示が可能なので、絶対に資料を作成してください。)
学府に合格した先輩の体験談も合わせてお読みください。

先輩の声
※独自に集めたものですので参考程度に見てください。
入学時の手続き多すぎ・・・
試験時(研究計画書・小論文)は、自分の研究の周辺領域だけ知っていれば良かったけど、実際に授業が始まったら他の人の論文を読む機会も多くて、社会学全般の知識がないと議論に加われない。
受験時の英語は足切りの材料でしかなかったけど、急に英語だけの授業が始まったりするから最低限喋れるようにならないとと危機感を抱いた。
中国からの留学生が多いから、ちょっとだけ中国語が話せるようになった!笑
男女比は半々と言うけれど、社情と文人には女性が多く、他は男性が多くて偏りはある。
学府の学生だけが使える「コモンズ」が快適!!
メディア関連への就職が強い!
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